豆乳は体にいい。
イソフラボンが女性ホルモンに似た働きをしてくれる。
生理が来る前に豆乳を飲んだら痩せる!?
などなど、豆乳についてのイメージはこんな感じ。
多くのメディアでもよく言われていますね。
果たして本当に体にいいのか
生理痛とも関係しているのか
ひも解いていきたいと思います。
豆乳ってなんだ
豆乳は
茹でた大豆をすりつぶして
それを絞ってでた液体。
これににがりなどを加えると豆腐になります。
いわば、液体の豆腐って感じですね。
味も確かに豆腐の味がします。
液体なので、個体の豆腐よりは
栄養の吸収がしやすい形となっています。
豆乳に含まれる栄養素
タンパク質
植物性のタンパク質ですね。
タンパク質は筋肉のもとになったり、
体に必要なエネルギー源です。
アスリートがプロテインをよく飲んでいますよね
それはタンパク質が効率よく摂取できるからなんです。
筋肉の回復、維持、増量には欠かせません。
また、臓器など体のありとあらゆる部分の元となるので
一日の上限を超えない程度に摂取したいところですね。
体重1kgあたり×0.9gが摂取量の目安です。
カリウム
むくみの改善に一役買ってくれます。
カリウムには、血液の中の余分な塩分を
排出させる働きを持っているので
血圧を安定させる力もあります。
マグネシウム
きちんと摂取すると
便秘解消にもなります。
幸せホルモンと呼ばれるセロトニンや
ストレスを抑制してくれるGABA
ドーパミンなどの脳内物質の不可欠なミネラルの1つです。
カルシウム
骨の元となる栄養素です。
イライラやストレスをおさえ
精神を安定させる作用もあります。
このカルシウムの摂取量が足りなくて
体がカルシウム不足になると
自らの骨を溶かしてカルシウム不足を補おうとします。
すると、骨がスカスカになって
少しの衝撃でも骨折してしまう
骨粗しょう症という状態になります。
オリゴ糖
腸内の善玉菌のエサとなるので
腸内環境をととのえる栄養素の一つです。
お腹の調子がよくなることで
免疫力がアップしたり
お肌がきれいになったり
便秘を改善するといった
女性にうれしい作用があるのは確かですね。
生理との関係性は?
よく言われているのは
大豆イソフラボンが
女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをする。
ということではないでしょうか。
エストロゲンの働き
妊娠しやすいように子宮の調子をととのえる
女性らしい身体をつくる
骨の形成
基礎体温をさげる
自律神経を整える
など、私たちの健康維持のために
頑張ってくれています。
じゃあ豆乳をたくさん飲めばいい?
飲めば飲むほどいい。
というものでもなさそうです。
というのも
飲みすぎると
脳が、あれ?エストロゲン
いっぱいある。じゃぁ、べつに出さなくてもいいよね。
って勘違いして、卵巣にエストロゲンを分泌させる信号を
送らなくなって。エストロゲンが分泌されにくくなる恐れがあります。
過剰摂取のもう一つの弊害として
生理痛がひどくなったり
PMSが悪化したりしてしまうようです。
なんでもそうですが
バランスが大事。
飲みすぎはよくないです。
せいぜいコップ1杯程度ってとこでしょうか。
しかし、日本人は
味噌や豆腐、納豆など
大豆食品が身近で
比較的摂取しやすい環境にあると思います。
なので、あまり神経質にならなくても
自然とイソフラボンは摂取できているかもしれませんね。
自分の体と相談して
適量を決めていくのがいいと思います。
人それぞれ必要な量は違うはずなので。
おすすめな年代の方
特におすすめなのは
更年期に入っている方ですかね。
閉経前後5年間は
エストロゲンの分泌が少なくなり
やがて分泌されなくなります
減った分を補うように摂取していただけたらと思います。
女性は閉経すると
骨密度も低下していってしまうので
骨粗しょう症のリスクが高まります。
なので、カルシウムをとったり
適度な運動で骨に衝撃を与えて
骨密度を高めるように気をつけたほうが
いいように思います。
バランスのいい食事を心がけて
健康な毎日を送りたいですね。